木村さんとブレッソンさん

(Mon)

Posted in 芸術鑑賞・博物館めぐり

0 Comments



土曜日に、「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ・ブレッソン」展を観てきました。
よかったですよ。
なんか写真の原点をあらためて観たようなそんな感想です。

もちろんおいそれと撮れる写真じゃないです。
繰り返し試行錯誤して、撮って撮って撮って、考えて考えて考えて、じゅうぶんやって。
そのうちに、あまり難しく考えず感じたままに撮るようになって。
でもその写真は、撮り続けて考え続けたものにしか撮れない写真で。
なんかそんな印象を受けました。
充分な練習を積み重ねたアスリートが、本番で瞬時に反応できる。
勝手に体が動く、みたいな。
二人にとって撮影は、そんなものなっていたんじゃないかと、勝手に愚考しています。

ところで最後の方で、二人の撮った写真のダイレクトプリント(いわゆるベタ焼き)が展示されていました。
「二人の撮影の違いがよくわかるとおもいます」
と解説にあったんだけど…そんなに顕著な違いはわからなかった俺って、ダメなのかしら。
う~ん、強いて言えば、木村さんは一つの被写体を何枚かずつ確実に撮影して、その中からいいものを選ぶみたい。
ブレッソンさんの方ほうは、そのときによってまちまち。
同じ被写体を何枚も押さえるときもあれば、一枚ずつパッパッと撮って、次々被写体が写っていくことも。
そこが違いなのかなあ?

まあとにかく、両人を一緒に観て比較できるこの展覧会、なかなかおもしろかったです。
来週で終わりですから興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか。
関連記事
スポンサーサイト